世界一の長寿国・香港。それは幸か不幸か・・・

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2016年12月20日に日経新聞を見てたらね、一番に香港っていう字面に目がいったのよ。(ここまでいくと病気かな)
旅行ブログって体なのだけど、香港大好きOLとしては香港の全てを綴っていく所存なので、感じたことを取り上げるよ。

引用
人口過密でストレスも多く格差社会のイメージが強い香港。だが日本の厚生労働省の調査によると、2015年の平均寿命は女性が87.32歳、男性が81.24歳と、ともに日本を上回って世界一となった。香港人の長寿の秘訣を探ってみた。

・・・・・・え??

だが??

これがまず第一番の感想だ。天邪鬼な私はこの記事の本題よりも「なんだよこの逆接は」と思ってしまった。
長寿国といえば聞こえはいいのだけど、果たしてそれはストレスや格差社会の改善に寄与している?むしろ、長寿化による高齢化が人口過多を惹起することはあっても、恩恵になることなんてないでしょう。
香港の高齢化がどれほど問題になっているかは知らないが、日本のケースでは間違いなく長寿化が社会問題に影を落としていることは否定できない。
この記事の本題である”香港人の長寿の秘訣”は置いておく。
今回は、超人口過密国・香港の社会問題にフォーカスを当てていくことにしたい。

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香港の現状

まずは香港がどれだけ人口過多なのかご覧あれ。

面積人口人口密度
香港1,104km²7,234,800人6,544人/km2
東京(23区)626km²9,375,104人15,077人/km²

・・・ん?なんだ、東京以下の人口密度か。たいしたことなくない?
そう思ってはいけません。
香港は自然保護区域に指定されているところが多く、可住地はこの面積の25%以下です。
つまり実際のところ香港の可住区の人口密度は26,213人/km²となり、東京をはるかに凌駕している。
おわかり頂けるでしょう、この人の多さを。

視覚的に実感して頂こう

オープントップバスに乗った時にネイザンロードに面した数々のボロアパートを見ながら添乗員が香港の不動産事情について語ってくれた。

ボロアパート
うーん、この・・・・
てかどのアパートもベランダがないんだよね。
なんでなんだろ?※調べてみたけど有力な情報なし。誰かおしえて。
添乗員さんがいろんなアパートを紹介してくれたんだけど、中には15階建てなのに8階までしかエレベーターがないってものも。
見てみると鉛筆みたいなほっそい頼りない建物で、こんなのでも家賃10万越えだよ・・・

参考までに、私の住んでたマンションの家賃。
東京都北区赤羽で25㎡・・・8.5万
大阪市中央区で25㎡・・・7万
いずれもかなり綺麗な新築マンション

”地震がない×人が多すぎる”って香港の特徴をそのまま体現したようなアパートだね。
このアパートだけじゃなく、そこら中のこんなアパートがどれもこれも10階以上はある。
とにかく人が多いと横に敷き詰められないから、上のほうへ上のほうへ積んでいくしかないってことだね。
香港の不動産事情はとんでもないね・・・

どうやら人口が原因ってだけでなく、お隣の共産主義の某人民共和国の連中が香港の土地を爆買いしてるせいってのもありそうだけど。
その狭い一室を覗いてみた・・・

もっと凄かった不動産事情

・・・と、書いたものの香港の不動産事情はこんなもんではありませんでした。
あんなボロアパートでも、住んでる人たちはかなり恵まれてるほうなのです。

高騰し続ける土地のせいで、貧富の格差は広がるばかり。
その中の貧困層は、部屋の中にあるケージの2階に住んでいる人たちもいる。
・・・え?どういうこと?・・・てなるよね。
その様子がこちら。
life-in-the-cage
信じられないのだけど、こんな立つことすら出来ないケージでも足元を見た大家が割高な家賃をとっています。まさに搾取。
ケージの一番上の部分は立つことができるという理由で2万の家賃をとられます。

東京の地価が高いとかいうけれど、全然大したことなかったね・・・

参考URL
ケージの中で生活する人々
犬小屋アパートの詳しい情報
香港の家賃は毎年3割増し?!

高齢化の与える影響

香港の地価高騰の現状はおわかり頂けたと思います。
それでは、日本と同じように長寿国の抱える闇の部分は香港のこの問題に影響を及ぼしているのでしょうか??

どうやら香港では自由放任主義を掲げていることもあってか、公的年金制度はないもよう。
しかし近年、高齢層の貧困問題がクローズアップされており、貧困対策が急務になっているのだとか。
香港の高齢者の1/3以上が貧困線以下の生活を余儀なくされています。
※サウスチャイナモーニングポスト紙
※貧困線とは所得分布の中位数の半分の額


香港では直接税主体の税体系であり、逆進性が問題となる間接税に関しては比率が低いとされています。
確かに、旅行で買い物してても消費税なんてものは全くなく、「免税店」なんて言葉が必要ないと感じるほどだった。
※香港ではタバコ・アルコール以外は消費税も関税もない
香港の間接税といえばレーツ(不動産税)や政府レント(土地使用税)等の所得に連動しないものが代表的なようだが、その不動産事情が凄惨すぎるのが問題なのよ。

参考URL
高齢化社会と貧困の問題

まとめ

香港では、高齢化が人口過多等の社会問題に影を落としているというよりは、異常な地下高騰などの問題が高齢者の貧困化に影響している。
そして、香港では今後も高齢者が増え続ける、つまり貧構層が増え続けるということにより長寿化自体が深刻な社会問題となるでしょう。

長寿化自体は喜ばしいことだけど、貧困に苦しみながら長生きするということは・・・
果たして個人にとって、社会にとっても喜ばしいことなのか甚だ疑問だ。

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